名古屋大学生ならOneDriveとシンボリックリンクをうまいこと使え¶
やりたいこと¶
クラウドサービスを使って賢くバックアップを取りたい
やったこと¶
OneDrive に任意のファイルを移動し,元あった場所にシンボリックリンクを配置することによって,ファイル構成を崩すことなくバックアップを行う
Office365の利用¶
実験データのバックアップをしたい時,その保存先の選定には頭を悩ますことが多い. DropDoxを使ったり,Google drive を使ったり,研究室のもつファイルサーバーを使ったり...
でも自分はOneDriveをお勧めする. なぜなら名古屋大学生なら 無料で Office365を使用でき,5TBのクラウドサービスを利用可能だから.
名大生のoffice365の利用方法はこちらに記載があるからその通りに導入すればいい.
これに加えて自分のPCにOneDirveクライアントをインストールすると,finderからクラウドに直接アクセスできる.
しかしこのままではローカルファイルのバックアップには向かない.そこでシンボリックリンクを有効活用する.
シンボリックリンク¶
シンボリックリンクとは,俗にいうショートカットやエイリアスと同等のものだが,これらと違う点はcd コマンドが使える点だ.
OneDriveにシンボリックリンクをおいてもファイル自体は同期してくれない(Dropboxはできるらしい)が, バックアップを取りたいファイルをディレクトリごと移動し,シンボリックリンクを元あった場所にリンクすることで,既存のディレクトリ構成を崩すことなくバックアップが可能になる.
そこで自分のクラウド利用方法をお伝えすると,
mv hoge_dir onedirve_dir
で任意のディレクトリをクラウドに動かす.ln -s onedrive_dir hoge_dir
でonediveへのシンボリックリンクを元あった場所にリンクする.
これだけで任意のデータをクラウドに保存しつつ,データへ今まで通りアクセス可能となる.
シンボリックリンクの落とし穴¶
シンボリックリンクで作ったディレクトリ内に新たなファイルを作ると,そのファイルはリンク元に反映されない.
そのため頻繁に新しいファイルを作成するディレクトリをバックアップするのはお勧めしない.
もし必要であれば,ローカルファイルを定期的にクラウドフォルダに移動 & シンボリックリンクの再紐付けが必要になる.
これを回避するために,自分は実験の生データなどの容量が大きく変更を加えないファイルのバックアップをOnedriveで行っている.
解析プログラムなど頻繁に変更が生じ,ヴァージョン管理をしたいものはDropBoxやGoogle Backup を使ってくれ(他人事)
その他,便利なコマンド¶
容量の多いディレクトリを探す
du -mh -d 1 .
シンボリックリンクの作成例
fujiie@tak-MBP16 Analysis % mv 2021Feb/rawdata ~/OneDrive\ -\ 名古屋大学/tak-MBP16/Documents/BL05/2021Feb
fujiie@tak-MBP16 Analysis % ln -s ~/OneDrive\ -\ 名古屋大学/tak-MBP16/Documents/BL05/2021Feb/rawdata ./2021Feb/rawdata